バレエファッションブランド KAITO YAMAMOTO



NEWS&CAMPAIGN

ニュース&キャンペーン

2021.3.30

創業者のストーリーとブランドに込めた想い


初めまして。僕はプロバレエダンサーをしながら、YouTuberをしている「ヤマカイ」こと山本開斗と申します。この度、バレエのアパレルブランドを立ち上げましたが、そこに至った背景、ストーリー、想いをお伝えさせていただければと思います。

Ballet Dancer × YouTuber 山本開斗

はじめに

KAITO YAMAMOTOは、
バレエを踊る方
過去にバレエと関わりがあった方
バレエ作品が好きな方
バレエを踊る人を応援したい方
のためのブランドです。全ての方に、バレエを身近に感じながらおしゃれを楽しんでいただけたら、それによって、ご自身のバレエとの関わりに対して、より一層誇りを持っていただけたら、という想いを込めております。
まずは、私たちがなぜこのブランドを立ち上げたか、お読みください。

           

僕のストーリーと想い

 僕は、ヤマカイこと山本開斗は、バレエを通した表現の楽しさに魅せられ、高校生の頃、バレエダンサーという道を志しました。現在は、米国にてプロバレエダンサーとして数々の舞台に立つ傍ら、バレエを世の中に広めたいという気持ちから、YouTuberとしても活動しております。様々な角度からバレエというアートに向き合って、試行錯誤しながら表現を重ねてきた僕が信じていること、それは、「アートは人間のアイデンティティーを形作るものだ」ということです。

                           

 なぜなら、アートには、自分の一番根本の部分を表現し、掘り起こす力があるから。アートに真剣に向き合う過程で得る、技術や学び、様々な感情の動きは、そのままその人の生きる姿勢を形作るから。

      

 アートは時に、どん底にいる人を救い出すことすらあります。人生は楽しいことだけでは成り立たちません。辛く苦しいときがあるからこそ、人は大きく飛躍します。そのどん底にいるときに、飛躍するときに、支えてくれるのも、またアートです。僕も、初めて海外留学した時、全く言葉が伝わらず精神的に辛い時期がありました。その中でも友達や先生と心を通わせ合って心を保つ事ができたのは、バレエがあったからです。僕自身がそうだったように、その時の経験が、また、その人の人生の核を形作っていくのだと思います。

           

 アートの中でもバレエは、全てのダンスの基礎といわれており、日本では、幼少期からの習い事としても定着しています。また、バレエの公演も多く行われています。だからこそ、これまでの人生の中で何らかの形でバレエと関わってきた人は、実は多いのではないでしょうか。今バレエを現役で踊っている人や、今は続けていなくても子どもの頃に習った人、バレエ作品を鑑賞するのが大好きな人はもちろんですが、他にも様々な関わり方をしてきた人はたくさんいるはずです。例えば、子どもの頃に習うことはなかったけれど友人がやっていて憧れていた人、お子さんが習っているバレエを家族として全力で応援する人、学校行事の一環で鑑賞した人、バレエの動きが取り入れられたダンス動画やミュージックビデオ、ミュージカルなどの公演を見た人、大人になってスポーツクラブでクラスを取ってみた人・あるいは取ろうか迷っている人。好きな芸能人やスポーツ選手が過去にバレエをやっていたと知って少し興味を持った人もいるかもしれないし、私たちがやっているようにYouTubeチャンネルがきっかけでバレエの世界を知った人もいるかもしれません。

       

 バレエに関わってみて心躍った瞬間のこと、あなたはどれくらい覚えていますか。初めてバレエシューズやポワントを履いた日、なかなかできなかった技が少しできた日、音楽にのせて表現している時間、ステージから見た観客と家族や友達の顔、踊り終わった後の拍手喝采、バレエを頑張る友達がいることへのちょっとした誇りとその友達から受ける刺激、バレエを通じて成長する我が子の姿、公演開演前のワクワク感、ダンサーの美しい動きにただただ心奪われたこと、音楽や物語・舞台美術の奥深さに魅了されたこと、あるいはダンサーが出す面白い動画についつい吹き出してしまったこと・・・。きっと、バレエに接点があった人なら、少なからず、バレエが人生に彩りを与えてくれた、という経験があるのではないかと思います。

        

 一方で、バレエに対して、楽しく、幸せな思いだけを持っている人は、実は少ないかもしれません。バレエをやっているときは、周囲と比べてしまったり、先生に認めてもらえなくて自信を無くしたり、なぜか緊張して自分らしくいられなくなったり。本気でバレエに取り組んできた人は、オーディションやコンクールで涙をのんだ人もいるでしょう。プロとしてバレエと関わると、やっぱりとても厳しい世界で、「食べていく」ということへの不安と闘っている人も多いでしょう。バレエを踊ることを家族として支えるときは、他のやりたいこと・やってほしいことや自分の時間との優先順位で葛藤することもあると思います。大人になってバレエを始めようと思ったけれど、年齢や体型、体の硬さから、自分が入るべき世界ではないのではないかと恐怖心を持って、二の足を踏んでしまった人もいるかもしれません。バレエを鑑賞するときは、ストーリーが追えなかったり、表現の解釈の仕方が分からなかったりして、悔しい思いをしたり、楽しむのを諦めてしまったりした人もいると思います。

         

 でも、それでいいのです。バレエに対するポジティブな感情もネガティブな感情も、両方合わせてあなた自身。そして、その経験と感情が、今のあなたの一部を形作っている ― つまり、あなたの人生の何かは、バレエから始まっているはずです。僕自身、そして僕の家族も、実は、上に挙げたものだけでなく、ここには書ききれないたくさんの感情を経験し、一つひとつ乗り越えながらここまで来ました。その感情を全部丸ごと肯定できたとき、あなたは、あなた自身のことをもっと好きになれるし、さらに自信を持てるようにもなるのではないかと思います。

        

 僕自身の経験も踏まえたそんな想いから自然に出てきた言葉が、“It all starts with ballet”。これをブランドスローガンにして、バレエと少しでも接点があるあなたが、人生というステージでもっともっと輝けるお手伝いができればと思い、その願いをファッションという形で表現しました。なぜファッションか。それは、ファッションも、アートと同様、人のアイデンティティーを表すものだからです。

一覧へ戻る